「アンチがいるのは人気の証拠」を免罪符にするのは諸刃の剣。
キングコング西野さんが3億の借金を抱えて、返済のための寄付金を募る記事が話題ですね。
【悲報】キンコン西野、3億円の借金を抱える | 西野亮廣ブログ Powered by Ameba
キングコング西野亮廣が美術館建設を口実に「3億円募金詐欺未遂」の顛末 New's vision(ニューズヴィジョン)
※実際には現在借金をかかえたわけじゃなったとか、もはや詐欺になっちゃうんじゃないかって話になってますが、この辺の詳細は置いておきます。
西野さんはいつも思い切ったことをやって炎上していてて、今回も多くの批判が集まってます。
その批判の数々に対して「お金を払うわけでもないのに、文句を言うのは暇なのかな」「アンチが拡散してくれてラッキー」みたいな意見もあって…まぁ、これはこれで言いたいことは分かります。
歴史を振り返れば、批判をスルーして自分の信じる道を貫き通した結果、新たな常識を作ったり技術の発展に貢献してる人もいるからね。
なので今回の件も、何か自分が気付いてないだけで深い考察や洞察があるのかもしれないし、めぐりめぐって世間の為になるのかもしれない。
そもそも一部の人に嫌われてても支えてくれる人がいるなら本人は好きに生きていけるし、支えが無くても本人以外が困るわけじゃないし。
ということで西野さんを叩いたりするつもりは全くなくて、ぼくとしてはエンタメ的な感じで見てます。そもそも芸人だし。(もちろん犯罪はダメだよ。今回該当するかは別として)
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さて、本題はここからです。
西野さんの件や、それに対するコメント、あとはTwiiterの特定界隈で「アンチがいるのは人気の証拠」「ほかの人より前に進んでるから理解されなくて当然」みたいな考えが広まってる気がします。
前述の通り言いたいことはわかるし、この考え自体が間違ってるとは思いません。
でも一部の人は、非難を免れるための免罪符にしてるように見えるんですよね。
それは諸刃の剣という他ないなぁと思ったので、考えをまとめてみました。
非常識なことには当てはまらない
例えば西野さんの件で言うと「寄付してほしいのに謎の上から目線」があります。
以下、ブログから一部引用です。
なので今現在まるで貯金がないのに、3億円の借金を抱えることになった。
キミはどうするつもりだ?
このまま僕を見殺しにするのか?
それとも、僕を助けるのか?
~中略~
そんな男をキミは見殺しにできるのか?
ここで「できる」と答えられるヤツは、何を食べて育った?
どのビタミンを接種すれば、そこまで下衆になれる?
いや、なんでだよ。
…はっ!思わず突っ込んでしまった。そうか、これが戦略か。確かに目を引くし、つい読んで反応しちゃう。こうやって拡散させてファンを増やしてるんだな。ならアンチが増えてもしょうがない!すごい!なるほどー!
とはならないから!!
確かに煽るような言葉を使えば、グサっと刺さった人がファンになって応援してくれるよね。それでアンチが出来ても、自分がしたい活動がそれで出来ればいいんだと思う。
でも見下して良い理由にはならないよね。
これを「戦略だからやってOK、だって〇〇だから~」って言っちゃうと、人から批判的な目で見られることを少しでも正当化したい、って思いを感じちゃいます。
人気が出たからアンチが増える、が理想
ぼくは「アンチがいるのは人気の証拠」っていうの、ちょっと違うなって思ってます。
本来は「人気があるからアンチもいる」じゃないかな?
例えばぼくがやってるゲーム実況でファンが増えたり知名度が上がったとします。
そうすると、ぼくのやってるゲームや腕前、ぼく自身のしゃべり方などが好きじゃない人もぼくを知る可能性が出てくる。んでもって批判もされるようになる。
これが「人気があるからアンチもいる」状態です。いやもう、どうしようもないようね。絶対現れる。だからこそ、気にするなって考えがあるわけです。
では逆に、アンチが増えれば人気もでるって考えたとしましょう。
同じくゲーム実況で例えれば、一緒に遊んだ人をバカにしたり、下手な人をボロクソに言ったりかな。
これだと大半の人は「口悪すぎふざけんな」「自分が下手くそなくせに何言ってんのww」ってなるわけですよ。大炎上。叩かれまくり。
そしてその中で極々わずかの人が「わかる」「今のあいつは下手くそだ。俺でもけなす」みたいにファンが増えるって感じかな。
でもこの状態で「アンチがいるのは人気の証拠だーい!」って言ったら、いや違うやんってなる…もうなんか痛すぎる人やん…。
人気があってアンチもいるって状況としては同じなのに、中身は全く異なる状態。
理想は当然、人気があってこそのアンチだよね。
ゲーム実況だとちょっと違うかもだけど、、これを何か新しいビジネスを立ち上げるとかに置き換えても同じです。後者で食ってくことはできても、批判はされ続ける。
それを覚悟の上で正面からぶつかるならまだしも、免罪符を掲げて自分を正当化しちゃうと、あとで自分の首を絞めそうだなって思います。
ぼくはそうなりたくないし、信頼してる仲間にはお節介でもそうなってほしくないなぁ…。余計なお世話かもしれないけどね。
まずは自分自身、気をつけよう。
今日はここまでっ