結局メジャーとインディーズの違いって何?簡単にまとめてみた!
初めて会う人に「バンドやってます」って言うと、だいたい8割ぐらいの人から「かっこいい!メジャーデビュー目指してるの?」「いつメジャーデビューするの?!」とか聞かれます。
インディーズアーティストがたくさん増えてる中でも、やはり世間一般では「音楽で食べていく、有名になる」=「メジャーアーティスト」という印象が大半を占めているようです。
そこで改めて、メジャーとインディーズの違いを説明してみるぞ!
- 括りとしては「所属レーベルが異なる」だけ!
- メジャーはメディアへの露出が多い
- インディーズはメディアへの露出が少ない
- メジャーとインディーズの収入の差
- メジャーは好きなことができない?
- インディーズアーティストが増えてきてる…?
- まとめ
括りとしては「所属レーベルが異なる」だけ!
メジャーアーティストとは、日本レコード協会に入会しているレーベル(メジャーレーベル)に所属しているアーティストのことです。
インディーズアーティストとは、日本レコード協会に入会していないレーベル(インディーズレーベル)に所属、または自主活動しているアーティストのことです。
すごい簡単に言うと、有名なレーベルに所属している=メジャーで、それ以外はインディーズと考えてもらってOKです。
メジャーとインディースの違いってこれだけだったりします。
メジャー=プロ、インディーズ=アマチュアでは無いのでご注意ください!!
ちなみに、レーベルとはCDの製作・販売・流通やプロモーション(広告・宣伝活動)を行ってくれる所です。
※実際はレコード会社の中にレーベルがある、という形ですが最近はほとんど同じになってます。
メジャーはメディアへの露出が多い
違いとしては所属レーベルが異なるだけですが、ではどうして世間一般ではメジャー=プロなのか?
それはメディアへの露出が大きく異なるからです。
メジャーレーベルは多大な費用を掛けてテレビ等のメディアへの広告や、大きな会場でのライブ・コンサートなどを手配します。
アーティストに限りませんが、世間一般で売れてると認知されるのは「何も意識せず目にとまるかどうか」が大きいです。
テレビの音楽番組やCMで流れている、アニメやドラマの主題歌に起用される、ふと入店した店に流れているBGM。
これらは音楽を聞くための動きをしていないにも関わらず、自然と目や耳に入ってきます。
※インディーズ=テレビ等に出れないわけではありません。
また、大きな会場でのライブやコンサートの調整もメジャーレーベルが絡んできます。
日本武道館や横浜アリーナで初ライブ!なんかもニュースとかで取り上げられたりしますよね。
このあたりの会場は借りるのに莫大な費用が必要となるため、メジャーレーベルの力が必要だったりします。
こうすることで、世間一般では「売れてる音楽=テレビに出る」「大きい会場でライブ・コンサートをする」などの認識になっています
インディーズはメディアへの露出が少ない
一方インディーズレーベルは、営業・宣伝活動を含め、全ての活動をアーティスト自身がやらないといけません。
テレビなどに映るには多大な費用がかかるので、ほとんどの場合できません。大きな会場でのライブ費用についても同様です。
そのため、世間一般では目に止まらないことがほとんどです。
しかし、実際にはライブハウスでの頻繁にライブを行い多くのお客さんを集めていたり、CDやグッズが大量に売れていたりすることもあります。
ようは、メディアへ露出してなくても売れてるアーティストは売れてるんです。
過去には、メジャーレーベルに所属していないと店舗にCDを置けなかったり、ライブできる場所も限られてたりしました。
その環境は時代と共にに変わってきており、現状は「メディアへの露出が出来るか」「大きな会場でライブがしやすいかどうか」くらいになってきてます。
メジャーとインディーズの収入の差
ここまでの話を聞くと、「メジャーのほうがテレビにも出れて大きな会場でもライブできる。良いことずくめじゃん!!」となるのですが、世の中そんなに甘くありません。
メジャーとインディーズには、アーティスト自身に入ってくる収入に大きな差があります。
メジャーはレーベルがプロモーション等を行う代わりに、CDやライブチケットの売り上げ等からプロモーション費という形で経費がかかります。
実態は分かりませんが、よく聞くのはアーティストの取り分が売り上げの1/10です。
100万円分売っても、アーティストの手取りは10万。4人編成なら一人当たり2万5千円にしかなりません。
一方、インディーズはその経費の割合が少ないです。レーベルに所属してなければもちろん経費などかからず、売り上げの100%が自分達の手取りとなります。
有名な話ですと、THE 虎舞竜で有名な高橋ジョージさん。「ロード」という曲が大ヒットしましたが、この曲はメジャーレーベルに持ち込んだとき「こんなの売れないわ!」と突っぱねられた為、インディーズレーベルから発売しました。
そしたら驚くほどヒットして、放送使用料、カラオケ使用料なども丸々手元に入ってきた為、1年後にはなんと約22億もの印税が入ってきたとされています。
メジャーは好きなことができない?
メジャーアーティストでググると一番最初に出てくる記事がこちら。
端的に言うと、「自分のやりたい音楽が出来なくなったのでメジャーアーティスト辞めます!」です。
ぼくも過去に縁があって、メジャーの新人発掘担当している方とお話させて頂いたことがあります。
そこで聞いたお話のひとつに、ターゲットを決めてそれに向けてのプロモーション活動を全力でする、という内容がありました。
売れるためのビジネス戦略としては当然のことなのですが、この方向性が自分のやりたいこととあってない場合、非常に辛い音楽活動を強いられます。
「とにかく有名になりたい!」「武道館でライブしたい!」などが一番の夢であれば苦にはならないと思いますが「こういうライブをしたい!」「こういう気持ちを伝えたい!」という思いがありつつも、自分を売るためのプロモーション活動にあってないと、何のために音楽をやってるんだろう…となってくるはず。
本来音楽は自己表現をする手段なので、このあたりは非常に悩ましい問題ですね。
インディーズアーティストが増えてきてる…?
このように、メジャーとインディーズ、それぞれにメリット・デメリットがあります。
その為、どちらが上か下か・良いか悪いかというのはありません。
自分達がどのような活動をしていきたいかによって目指す方向が変わってきます。
現代では自分達を宣伝・表現するためのツールが豊富なことから、レーベルの力を借りず自分達で売れるための活動をする「セルフプロデュース」なる言葉もよく聞くようになりました。
テレビのオリコンとか見てるとほとんどがアイドル系、ジャニーズ系になってしまってることから、メディアへの信頼性も下がっています。
そのような背景から、最近はインディーズアーティストが増えているように感じています。
ぼくの中学時代なんか、ORANGE RANGEがものすごく流行ったんですが、全然テレビとかで見なくなってみんな「売れなくなったのかな…?」とか言ってたんですが、メジャーからインディーズに変わった為でした。
スガシカオもメジャーデビュー後に独立してました。最近またメジャーに復帰したようですが。
まとめ
色々書きましたが、簡単にまとめます!
メジャーアーティスト
メリット
- テレビに出れる等、メディアへの露出が大きい
- 大きい会場でライブができる
- 全国規模で有名になれる
デメリット
- 収入が少ない(売り上げから経費が引かれる)
- やりたい音楽ができない可能性がある
インディーズアーティスト
メリット
- 収入が多い(売り上げから経費が引かれない、または経費が少ない)
- 自分達の好きな音楽ができる
デメリット
- 営業活動やプロモーションを全て自分達でやらなければならない
- 大きい会場(アリーナや武道館)でライブをするのが難しい
今日はここまでっ