勧誘ではない、正しいキャッシュフローゲームに参加してきた
出典:http://www.cashflownabi.com/
キャッシュフローゲーム。
ロバート・キヨサキ氏が編み出したお金の教養をつけるためのボードゲームです。
これ、検索するとよく出てくるのが「キャッシュフローゲームってネットワークビジネス勧誘に使われてるよ!危険だよ!」というもの。
実施ぼくもネットワークビジネスに勧誘された時、誘われたことがあります。ゲーマーなぼくに挑んでくるとは愚かな!と思って挑んだらボコボコにされましたが(笑)
というのも、勧誘の時は痛みつけるのが目的(そこから"私たちと一緒に頑張れば上がれるようになるよ!頑張ろう!"と近づいてくる)なので、このゲームの本質である「お金の教養をつける」が完全に無視されちゃいます。
ゲーム自体は面白そうだし、お金についての知識がつくならちゃんとやりたい!!!
そう思って探してたら、ネットワークビジネス勧誘ではない正しいキャッシュフローゲーム会があるじゃないか…!!
ということで、本日はその体験記と実態をお伝えしていきまーす。
- キャッシュフローゲームって?
- ラットレースって??
- ファーストトラックって??
- 怪しさ全開「不労所得」
- キャッシュフローゲーム受けてきた
- キャッシュフローゲームの流れ
- キャッシュフローゲームで学べること
キャッシュフローゲームって?
というか、そもそもキャッシュフローゲームってなんやねん!という方に向けてご説明をば。
簡単に言うと「家計簿をつける人生ゲーム」です。
そしてこのゲームの最終的な目的は「お金の教養を身につけること」。
それを楽しみにながら出来るようにしたのがこのゲームのすんごいところですねー。
「お金の教養」
これ、しつこいくらい何回も言ってますが、それだけめちゃくちゃ大事なんです。ただ単にゲームから上がることや、楽しむのが目的じゃないんです。
通常の人生ゲームは、サイコロの目などに従ってゴールに進んでいき、止まった目のイベントをこなしつつお金持ちになるのが目的です。
リアルなボードゲームでやる場合は銀行役がいて、各プレイヤーのお金の管理を行います。この銀行役とワイワイやるのが楽しかったりしますよね。
まーそもそもゲームなんで、目的は楽しむこと!みんなでウェーイしようぜ!って感じ。
ところがどっこい、キャッシュフローゲームは一味違って、銀行役を各プレイヤーがそれぞれ自分で行い、かつ収支の計算を常にする必要があります。
なぜなら、ゲームのあがり条件が「ラットレースから抜け出す事」だからです。
ラットレースって??
またわけの分からない言葉が出てきました。ラットレース。ちょっと我慢してね。
ラットレースとは働いても働いても一向にお金が貯まらない状態のことを指します。
もっと大げさにいうと、サラリーマンのことです。
汗水垂らして働いたお金が、家賃や光熱費、携帯代に食費、交際費に消えていく。
翌月もそれらを支払うために頑張って働く。
翌々月も、その先も…。
この姿が、回し車の中で、クルクル回っているネズミに似ていることから「ラットレース」と定義されました。
ようは「働きたくないのに働かなきゃ食えない!くっそ!!!!!」状態のことです。
ここから抜け出した状態を「ファーストトラック」と言います。
ファーストトラックって??
まだまだ意味不明な言葉は出てきますよー。がんばってー!
ラットレースから抜け出した状態。ファーストトラック。
これは働かなくても食ってける状態を指します。
「働きたくないでござる!!!」がまかり通る世界。なんと素晴らしいことか。
んなうまい話があるかーーーー!!!
って思いますが、実際にそういう人は少なからずいるんです。
どうやって?
そうです、不労所得です。
怪しさ全開「不労所得」
不労所得。
読んで字のごとく、働かずして収入を得ること。
「なんだって…!そんなうまい話があるのか……!!!は、早く教えろ……!ハァハァ」
と心躍ったそこのあなた。やばいです。人生破たん予備軍です。今すぐこの記事を読んで心を入れ替えましょう←
まぁ、大半の人は「あ、あやしい…」と思ったのではないでしょうか。
それも当然。多くのネットワークビジネスの売り文句は「不労所得で自由な人生を手に入れよう!」なので危険な香りがプンプンします。
それに、そんな簡単に食って行けるならみんなもっと幸せになってます。うまい話しには裏がある。そう考えるのが普通ですね。
ただ、この言葉自体が悪いわけではないし、「不労所得を手に入れる」という考え方は決して間違ってないんです。
そして、それが実際にはどういうことなのかを学べるのが「キャッシュフローゲーム」なんです。
キャッシュフローゲーム受けてきた
ということでお待たせしました。ここからやっと体験記です。
※残念ながら写真撮影はできなかった…!というか学ぶのに必死だった
受けたのはこちらサイトを運営している「小笠原 雄二」さんのキャッシュフローゲーム会です。
リンク:キャッシュフローゲーム会|初心者向けにゆっくり進行します
ここを選んだ理由は、キャッシュフローゲームの悪用についても書かれており、ぼくが実際に誘われた企業についても記載があったため、信用できる!と思ったからです。
リンク:キャッシュフローゲームを悪用した怪しい勧誘 - ネットワークビジネス
小笠原さんは投資関連を積み重ねて不労所得を得ており、現在まさにファーストトラックを生きてるお方。素晴らしい。時間もあるので、このようなゲーム会を開いているそうです。
ゲーム参加者は4人でした。
ぼく
20代のサラリーマン
30代のフリーター
40代の主婦の
きれいにバラバラ(笑)
プレイ時間は説明を含め2.5時間ほど。といっても、このゲームの本質をつかむために
様々な説明や助言、現実世界ではこうだ~みたいなお話をしてくれるので、コマを動かしてる時間は1時間ほどでしたね。
それでも最終的には上がれたし、非常に勉強になりましたが!
ちなみに、一人で説明したり見たりできる人数や時間はこれが限界、とのこと。
※ネットワークビジネス勧誘では、ゲーム参加差は6~7人、プレイ時間は1.5時間、しかも一切説明なし!でした。そりゃーお金の教養なんかつかないよね…。
キャッシュフローゲームの流れ
出典:http://kaihoudebut.jp/money/assetmanagement/richdad/1130/
キャッシュフローゲームのルールには、こちらのサイトにかなり細かく書いてあります!ので、ここではざっくりの流れだけご説明。
リンク:金持ち父さんロバート・キヨサキのキャッシュフローゲーム101徹底解剖
職業を決める(毎ターンの収入、支出が決定)
ランダムでも自分で選んでもいいんですが、職業を決めます。
こんな感じのカードです。
出典:http://cfg-lab.com/job/doctor.html
ここには毎月(このゲームではペイチェックマスに止まったタイミング)の収入と支出が書いてあります。どれが有利とかはないです。勝ち負けを競うゲームじゃないですし!
夢を決める(ファーストトラックないのどれかを選ぶ。あんまり意味ない)
このゲームにある夢は「森を買う」「公園に名前を付ける」「大統領とディナーする」など、ピンとこないものばっかりなのであまり意味はありません。
ただ、夢を決める理由は「夢をかなえることが目的」であって、「お金を稼ぐ」「ラットレースから抜け出す」ことじゃないですよ!ってのをここで再確認するためです。
なので現実世界に置き換えて考えたほうがイメージしやすいかもです。
サイコロを振って、止まったマスに書いてあるカードを引く。
さて、ここからが本番です。カードを引いて、投資をしたり、ビジネスや不動産の売買を行います。カードは三種類です。
- Oppotunity:投資のチャンス!不動産やビジネスに投資が可能。銀行からお金借りてローンも組める!もっと規模の小さい投資もあり。
- The Market:買い物チャンス!不動産やビジネスを売ったり買ったりできます。
- Doodad:無駄使い……。いわゆる残念マス。単純にお金が減ったりします。
ここで収入や支出が変わったり、ローンを組んだりした場合、自分の職業カードに逐一書いていきます。
これが冒頭で言った「家計簿をつける」ってやつです。このゲームをプレイするにあたって、大半の時間はこの家計簿をつける時間になります。めちゃくちゃ重要。
ペイチェックマスで自分の収入から支出を引いた分のお金をもらう。
通常の人生ゲームでいうところの給料日です。このゲームでは収入から支出を引いた分のお金をもらいます。
当然マイナスになることもあります(普通にやってればあまりなりませんが)
不労所得の収入が支出より多くなったらあがり
さて、本ゲームはラットレースから抜け出すことがあがりです。「働かずして食える状態」になることですね。
ということで、不労所得の収入が支出より多くなったらあがりです。
生活費に毎月20万かかるとして、何もせずとも毎月20万ゲットできたら働かなくても生きて行けますよね!そういう感じです。
そのため、収入欄には自分で働いて得たお金と、不労所得のお金を分けて記載します。
不労所得になるのは主に「不動産からの家賃収入」か「自分の持ってるビジネスの利益」です。
不動産からの収入はイメージしやすいですよね。住んでる人が毎月お金をくれます。持ち家の維持費等は当然かかりますが、お金をもらうために自分がせっせと働いてるわけじゃないので、不労所得になります。
ビジネスの利益については、たとえば、ぼくらがせっせとコンビニでバイトしてお客さんからお金もらうじゃないですか。でもそのお金って当然ぼくらが直接もらえるわけではなく、会社としての収入になります。
そしてそこから色々引かれて給料となるわけですが、当然その中の利益のいくらかはビジネスオーナー(持ち主)になります。ビジネスオーナーが直接お客さんに対して働いてはいないのに、給料となる。これが不労所得ですね。
現実的には、もちろん何もしないでお金をもらってるわけではなく、その不動産やビジネスを維持するために働いてるとは思うんですが、直接的にお金をもらうための労働はしていないので、不労所得になります。
これを増やすために、投資や売買を行っていくのがこのゲームの進め方です。
キャッシュフローゲームで学べること
さて、ざっくりですが流れを書いてみました。イメージわきますか…?
次に、実際にぼくがキャッシュフローゲームを通じて「これは勉強になったなー」って思ったことを書いてみます。
資産と負債の違い
たとえば車や持ち家って、資産だと思われがちなんですが、実は負債なんです。
これ聞いたとき、最初は「は……?」ってなりましたが、これを見て納得しました。
- 資産:あなたのポケットにお金を入れてくれるもの
- 負債:あなたのポケットからお金を取っていくもの
なるほど確かに、持ち家や車は自分にお金をくれたりしません(もちろん人に貸したりすれば別だけど)
これを意識すると、自分が買うべきものや買わないほうがいいもの、投資すべきがそうでないかの判断が一気にしやすくなります。
ブログ書いたり、Youtubeで動画あげたり、絵を描いたり曲を作ったり。こういうのも見かた、やりかたによって資産になりますね。
不労所得を得るための大変さ
世の中、特にネットの世界では「誰でも!簡単に!今すぐ!不労所得を手に入れることができます!」という言葉をたくさん目にします。
断言します。ありえません。
正確には、"誰でも"不労所得を手に入れることは可能ですが、"簡単"ではないし、"今すぐ"とかほんとない。ありえない。
キャッシュフローゲームでは、不動産やビジネスの価値は変動しません。世の中の情勢や景気にも左右されません。
なので、「明らかに利益が出るもの」だけを見極めて投資していけばいいんです。しかし最初はそれすらもわからないし、現実世界になったらもっと複雑になります。
投資というとさまざまな分野がありますが、どれも膨大な知識やスキル、経験が必要で、しかもどこかで必ず失敗します。
それらを踏まえたうえで本当に簡単かどうか。火を見るより明らかですね。
家計簿の重要性
お金の流れって勉強する機会があまりないので、自分が思ってる以上に理解してないです。
それが家計簿(ゲームでは財務諸表)をつけることであらわになるというか、自覚することができます。
別にこれは投資するしないに関わらず、生きていく中で必ず必要となる「お金」についてもっと理解を深めるためには、その流れを追う、把握するというのは本当に、めちゃくちゃ大事だなーと改めて思いました。
逆に言えば、理解してる人が少ない=理解することでほかの人と一歩違った視点で見れるようになります。
買い物にしろ、何か新しいことにチャレンジするにしろ、常に付きまとってくるお金をうまく扱えるようになるというか。
うーん!うまく言えてない!わら
キャッシュフローゲームは一度は受けてみよ!
長々と書きましたが、習うより慣れよ!百聞は一見にしかず!です。
ぼくが受けたところでもいいですし、ほかにもネットワークビジネスに関わらずキャッシュフローゲーム会を開いてるところはあると思います。
参加費も一回500~1000円とかですし、物は試しに受けてみるといいです。損は絶対にしないはず…!
今日はここまでっ