練習してるのに上達しない…!そんなあなたに必要なのは「休息」だ!
アーティストやアスリート、格闘家やクリエイターなんかが必ずぶつかる壁があります。
「いくら練習しても上手くなんねぇ…!!」
ぼくもサッカーや空手、ドラムを通じて幾度と無く感じた壁です。
そしてみんな、どうやったら上手くなるのか悩みまくるんですが…最終的にたどり着く場所があります。
練習から離脱しろ!!!
休め!!!
休息だぁぁぁぁ!!!
めっちゃ練習してるのに上手くならない…
毎日何時間も練習してる。
同じ練習メニューを納得するまでひたすら練習してる。
俺は誰よりも練習してるぞぉぉぉぉ!!
なのに、全然上手くならなぁーーーーい……!!!
これ、めっちゃ悔しいよね…。むしろ下手になることもあったりして、モチベーションが下がりまくる。
モチベーションが低い状態で練習すると、集中できないから当然上手くならないし、また上手くならないからモチベーション下がるし…悪循環…。
練習はスキルポイントを貯める作業
じゃーなんで上手くならないのか。
実は練習って、「スキルポイント」を貯める作業なんです。
例えばゲームなんかで、新しい技を獲得するのにスキルポイントを使うってシステムがよくあります。こんな感じ。
- スラッシュLv1:スキルポイント1消費で獲得
- スラッシュLv2:スキルポイント10消費で獲得
- スラッシュLv3:スキルポイント100消費で獲得
もちろん、スキルポイントをたくさん消費して獲得した、Lvが高い技のほうが強力です。
これを、ぼくがやってるドラムで例えるとしましょう。
- キックのダブルLv1:スキルポイント1消費で獲得
- キックのダブルLv2:スキルポイント10消費で獲得
- キックのダブルLv3:スキルポイント100消費で獲得
レベルが上がっていく毎に上手くなっていくって感じですね。
そして、練習するほど持っているスキルポイントが増えていくって考えてください。
- 練習前:スキルポイント10保持
- 練習後:スキルポイント50保持
みたいな。
スキルポイントを使う=休むこと
例えば練習めっちゃして、今こんな感じだとします。
- 保持スキルポイント:50
- ○キックのダブルLv1:スキルポイント1消費で獲得
- キックのダブルLv2:スキルポイント10消費で獲得
- キックのダブルLv3:スキルポイント100消費で獲得
○が今持ってるスキルですね。今はキックのダブルLv1だけど、スキルポイント50あるんで10消費すればLv2になる!上手くなるぞー!
なんだけど、このまま練習するとこうなります。
- 保持スキルポイント:100
- ○キックのダブルLv1:スキルポイント1消費で獲得
- キックのダブルLv2:スキルポイント10消費で獲得
- キックのダブルLv3:スキルポイント100消費で獲得
あれ…スキルポイント増えたけど、Lvは1のまま…上手くなってない!
さて、どうしてでしょう。それは、スキルポイントは貯めただけじゃなダメで、使う必要があるからです。
そして、ゲームだと画面をポチポチ選択してポイント消費!レベルアップ!ってなります。
これを現実世界に置き換えると、休むことでポイント消費!レベルアップ!ってなります。
さっきの練習しまくった状態から1~2日休むとこうなるんです。
- 保持スキルポイント:0
- キックのダブルLv1:スキルポイント1消費で獲得
- キックのダブルLv2:スキルポイント10消費で獲得
- ○キックのダブルLv3:スキルポイント100消費で獲得
よく「最近練習してないのに、久々にやってみたらうまくなってた」って現象を聞きます。これぞまさしくスキルポイントを使った結果ですね!
科学的にも証明されている…!?
今回は例えでゲームを持ち出しましたが、これは脳の動き的にも間違った考え方ではないです。
脳は、寝てるときや何にもせずぼーっとしてるときでも活動していて、その状態で初めて脳の中を整理することができるんです。
練習するとこで入ってきた情報を、脳が整理することで初めて上達する。そのため、休息は必要なんですね。「休むのも仕事のうち」ってよく言いますが、体調面だけじゃなかったんですね…!
詳しくはこちらの記事に載ってます↓↓
人は同じことの繰り返しがキライ!
そしてそもそもなんですが、人間は同じことを繰り返すことに苦痛を覚える生き物なんです。
ためしに、下に書いてある文字を一字一句、しっかり読んでください。ちゃんと読まなきゃダメだよ!
あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ
うっせーーーーーー!!!!うわーーーーーー!!
ってなりませんか?
もしくは、「あ」っていうしっかりとした字に見えなくなってくるというか。(ゲジュタルト崩壊ですね)
これは完全に脳がイヤがってる証拠ですね。
あと、これなんかは共感できる人がいるかも。
ぼくは以前日雇いのバイトで、機内食を作る仕事をしたことがあります。内容は、ベルトコンベアで流れてる弁当箱にひたすら同じ食材を置くという作業。
右端の四角いくくりにお惣菜をひたすら置き続けます。何時間もずーっと。同じことを。永遠に
死ぬかと思いました!!
つまらなすぎて。全然時間立たないし、苦痛でしかありませんでした。
これを練習に置き換えましょう。
例えばキックのダブルができない!と思ってずーーーーっと練習してると、頭ではどれだけやりたいと思っても、体がついてきません。精神的なダメージもでかいです。技術的な練習は集中力や思考力も必要になってくるので、精神的に辛いときはやっても効果が薄いんです。
なので、そういうときは思い切って休んだほうがよかったりします!
「1日休むと取り戻すのに3日かかる」は大嘘!
スポーツ漫画でもよく見る「1日休むと取り戻すのに3日かかる」ってやつ。
これはなんの根拠もありません。
いや、実際にクラシックの楽器やってる人とか結果出してる有名なアーティストやスポーツ選手も同じようなことを言ってたりもするし、「毎日8時間練習したぜ!」って人もいます。
なので、上手くなるために日々練習する、というのは間違いではありません。
けど、「1日休むと取り戻すのに3日かかる」かどうかは別問題です。
毎日長時間練習してた人は、「それだけやっても集中できる」「色々な練習を取り入れてる」「練習後の休息をしっかりとってうる」「自分の意思で取り組んでる」など、色々な条件が重なって初めて出来ていると考えてます。
なので、「とにかく毎日続けなきゃ!」という使命感から練習しても絶対にうまくなりません…!
そもそも、ほんとに上手くなりたいと思ってたら自然と練習します。体調悪いときなんかに練習して変なクセがつくほうが怖いし、早く治して万全の状態で練習したほうがいいに決まってます…!
しんどかったら休め!やりたいときに死ぬほど練習しろ!
というわけで、練習してるのに上達しないあなたには「休息」が足らないのかもしれません。
無理せず休みつつ、練習するときは超集中して死ぬ気でやる。メリハリをつけて練習するのが、上達の一番の近道だぞ…!
今日はここまでっ