良い楽曲や演奏だけじゃ売れない。けど、無くていいわけじゃないから!
バンドが売れる理由、売れない理由ってのはたくさんあります。
ルックスや楽曲・演奏のクオリティ。ライブの魅せ方。ジャンルやコンセプト決め。営業方法などなど。
挙げればキリがないけど、良く話に上がるのはこれ。
"楽曲が良い、演奏が上手いだけでは売れない!"
バンドマンブロガーの星川さんも「良い音楽を作るだけじゃ売れないよ!」と仰っています。
この考え方については完全に同意です。
が、しかし!
これを少し履き違えると、めちゃくちゃ残念なバンドマンになっちゃいます…!
バンドマン最大の武器="音楽"
まず、バンドマンが最大の武器にしなきゃいけないのは、間違いなく音楽です。
ちょっと大雑把に言いましたが、具体的には
・楽曲
・歌唱力、演奏力
・ライブの魅せ方
です。
当然ここにルックスだったり、集客力だったり、色んな要素が入ってきます。
が、そもそも上記3点を満たせなければ、音楽で攻めるのは非効率です。
楽曲製作だけ得意なら作曲家。
ルックスだけで人を楽しませられるならモデルやアイドル。
集客力がずば抜けてるならイベンターなどの企画者。
それぞれの強みを生かせる舞台が他にありますからね。
例えばバンドマンブロガーと活動していたとしても、良い音楽が作れてなければその人の発信する言葉に説得力が宿りません。(ブロガーとしての側面は別ですが)
最近思うのは、バンドマンブロガーを名乗るからには音楽活動で物を言わせられないといけないなと思ってて、もちろんブログも大事な武器だけど良い音楽を作って発信することの方が大事だと再確認してる。大層な事を言っといて音楽がウンコだと元も子もないから。
— 影山健二@heartleaf (@heartleafkk) 2017年1月3日
だからこそ、音楽が好きで、バンドで売れたい!人気になりたい!のであれば、それ相応の技術や知識を身につける必要があります。
良い楽曲や演奏だけじゃ売れない時代
ただ、もちろん音楽の世界は茨の道。良い楽曲や演奏だけじゃ、なかなか認めれもらえないです。
というのも、時代が進むにつれて、楽曲製作に使うツールや練習環境なども整ってきました。
ハードルの高かったCD製作や音源配信、グッズ作成なども手軽に出来るようになってきて、より一層楽曲製作や練習に使う時間が取れるようにもなってきてます。
楽器も手軽に手にいれられるため、バンドマン自体の人口は増加。多くの人が、便利なツールを使い楽曲製作して、整った環境で練習する。そりゃー全体的にクオリティもあがります。
いまやバンドもビジネス思考を持たないと売れない時代と言われてます。
じゃ、良い楽曲や演奏は無くてもいい?
で、こういう話をよく聞くようになると
「楽曲にはそこまで注力しなくていいや」
「演奏力やライブ力はやってればついてくるでしょ」
って考える人が出てくるんですよね。
大事なのでもう一度言います。
バンドマンが最大の武器にしなきゃいけないのは、間違いなく音楽です。
良い楽曲や演奏"だけ"じゃ売れないけど、そもそも良い楽曲や演奏が出来るのは大前提なんです。売れたいなら、なおさら。
この前、ぼくが過去に知り合ったバンドが、メンバーが変わったってことでライブに誘ってくれたんですよ。
「前にライブしたときからメンバー変わって100倍かっこよくなったから、今度のライブ来てよ!結構でかいところでやるんだ!」
「新しいメンバー、結構有名な人でめっちゃかっこよくなったんだわーww」
「メジャーアーティストの面倒も見てる事務所とも繋がっちゃってやばいわーww」
とにかく繋がった人達の有名っぷり、やばさっぷりを押してくる感じ。でもまぁ、確かに結構有名な人と繋がってるなぁ。
「とりあえずデモ音源聴いてーや!みんなかっこいいって言ってくれるでww」
ってなこと言われたんで、期待して聴いてみました。
めっちゃクオリティ低かった…。
好みじゃなかったのもあるけど、客観的に見ても前のバンドから100倍かっこよくなったとは言いがたい…。むしろ変わらない…。
確かに繋がりを作る努力も非常に大切です。実際に新たなメンバーを入れて、大きなステージに立てるってことは努力の積み重ねの結果なので、そこは素直に尊敬します。
けど、やっぱ肝心の音楽が良くなければ、ライブに行きたいなとも思えないし、その音楽が心に響くことはありません。
バンドマンの醍醐味は"ライブ"
ぼくがバンドを好きな理由、そしてバンドをやりたいと思った理由はライブが好きだからです。
お客さんの前で、それぞれのパートが、その瞬間に全力を尽くして歌い、演奏し、思いを伝える。
そこでしか味わえない、そこでしか発信できないものがライブにはあるんですね。
バンドマン目線でいくと、ライブは今までバンド生活に費やしてきた全ての思いや実力が表れます。
どれだけ練習してきたか。どれだけ思いを込めた楽曲なのか。どれだけバンド活動のために力を入れてきたのか。
なので、例え技術的に上手くなくても、全力で練習してきてライブに備えていれば、お客さんの心に残るライブは出来ます。
「おい!さっき一番大事なのは音楽だっていったじゃねーか!技術力も大事なんだろ!」
はい、その通りです。が、しかし。
「楽曲にはそこまで注力しなくていいや」
「演奏力やライブ力はやってればついてくるでしょ」
「この楽曲では楽しく乗って欲しい…!ライブで盛り上がる楽曲にするぞ…!」
「ライブまでに絶対めっちゃかっこいい演奏できるように練習するぞ…!」
この二人だったら、どっちのほうが思いを込めたライブが出来るかはイメージできますよね。
これも"ライブ力"のひとつです。良い演奏だけじゃ売れないって理由はここにも関わってきます。
ただ、やっぱり本当にしっかり売れるためには、技術力なんかも必要になってくるのが現実です。
最後に
ようは、バンドマンって売れない言い訳をよく考えちゃうんですよ。でも、それじゃいつまで立っても前進しません。
良い楽曲を作るための勉強をしっかりして、練習もたくさんこなして、それに加えて売れるための研究や行動もする。
そこまでして初めて売れるバンドになる、とぼくは考えてます。自分自身にも言い聞かせてるんですけどね…!
今日はここまでっ