インフラ(ネットワーク)エンジニアお役立ち道具&アプリ23選
ネットワークやインフラに関わる仕事をしていると
「うわー!シリアル変換コネクタがない!」
「なにこれリバースコネクタないとつながらない…」
「〇〇をしたいけど手動面倒!もっと簡単にできないのかな!」
などなど、足りない道具や、これあったら便利なのに!というアプリが出てきますよね。
そこで、間もなくインフラエンジニア9年目を迎えるぼくが
「これがなきゃ始まらない!」という必須級のものから、
「うわー、これあってよかったー!便利だな~」というお役立ち系まで含めたアプリや道具をご紹介します!
常に鞄に入れて置いたり、現地作業時にもっていったり、事務所に揃えておいたほうがいいものなどなど。
インフラ(ネットワークエンジニア)といっても様々な立ち位置の人がいるので、範囲は広くなりますがご了承ください。
では早速参りましょう!
エンジニア必須・お役立ちツール ~道具編~
まずは物理的な道具から行きますよー!
1.LANケーブル
NWに繋げる為に、PCやサーバ、プリンタやNW機器など、あちこちで差しまくるケーブル。ないと死にます。(おそらく現場に転がりまくってると思いますが!笑)
ケーブルの種類は「ストレート」と「クロス」があります。
通常使っているのはストレートですが、環境や繋げる機器によってはクロスケーブルが必要なので、両方持っておくといいですね。
また、爪が折れないタイプや線が細い床下用のものなど、用途によって合う合わないもあります。
携帯用なら折りたためる奴がいいですね。
バッファロー 2012-09-07
2.LANストレート⇔クロス変換コネクタ
先述の通り、LANケーブルは基本ストレートでOKですが、ごくたまーにクロスが必要になります。
かといって、常にクロスケーブル持ち歩くのもなぁ…って方にお勧めなのがストレート⇔クロス変換コネクタです。
これがあれば、その辺に転がってるストレートをクロスに変えられるし、まぁまずないですがクロスが余っててストレートが足らないときの保険にもなります。
3.コンソールケーブル
PCからネットワーク機器に接続する際に利用するケーブル。これもないと死にます。(同じくあちこちに転がってる…はず)
NW機器側がRJ45、PC側がD-sub9ピンというコネクタです。
ここで注意なのが、最近のPCはD-sub9ピンを直接刺せません。(RS-232Cシリルポートが必要なんですが、実装されなくなってます)
なので、今の時代はシリアルケーブルをUSBに変換するコネクタが必須です。(後述します!)
4.RJ45ケーブル延長コネクタ
LANケーブルを2本を一つにして長くしたり、コンソールケーブルを延長したりなど、様々な場面で活躍する万能コネクタです。
作業のために現地に入って一番泣きたくなるのが「やばーい!ケーブル短いよー!届かないよー!変えもないよー!泣」って時なので、必須道具ですね。
UGREEN GROUP LIMITED
5.USBシリアル変換ケーブル
先ほどのコンソールケーブルで書いた、D-sub9ピンをUSBに変換するためのケーブルです。案の定、ないと死にます。
持ってるPCのUSB端子はこのケーブルとマウスやキーボードで3枠(ノートPCなら1枠)埋まるので、USB端子のご利用は計画的にお願いします。
バッファロー 2012-04-25
6.RS-232Cケーブル
D-sub9ピンのオスとメスのコネクタがついてるケーブルです。
NW機器によってはコンソールケーブルではなく、このRS-232Cケーブルを使って接続します。(BIG-IPとか)
コンソールもそうですが、基本的には機器購入時に付いてくるためわざわざ準備する必要はありません。
が、例えば検証や評価で普段使わないNW機器を使う→「あれ?どのケーブルでつなげるの?」みたいになることがあるので、現場で一つは確保したほうがいいですね。
後述のリバースアダプタやオスメス変換アダプタも同様です。
7.シリアルオスメス変換アダプタ(ジェンダーチェンジャー)
D-sub9ピンのオスメスを変換するアダプタです。なぜかジェンダーチェンジャーというかっこいい名前がついてます。
現地で急にいろいろケーブルが必要になった!うわー今現場にあるやつだとオス同士でくっつかないケーブルある!みたいなシーンを一瞬で納めてくれる優れものです。
8.シリアルリバースアダプタ
実はやっかいなことにD-sub9ピンにも、LANケーブルと同様にストレートとクロスがあります。これを変換するためのアダプタですね。
シリアルケーブルってストレートやクロスを意識する機会がほとんどないんで、つながらないとめちゃくちゃテンパります。泣き入ります(経験談)
ので、オスメス変換アダプタと同様に持っておくと安心感増し増しです。
9.電源プラグ3極-2極変換アダプタ
通称「ゲタ」
電源プラグの3極を強制的に2極にします。
2極コンセントだと、当然3極の電源ケーブルは刺せません。
でもケーブルが届く範囲には2極コンセントしかない…。これ、よく経験するんですよね。そんなときに重宝します。鞄に一つ忍ばせておくと安心。
10.ケーブル固定具
ねじりっこ、インシュロック、マジックテープ。どれも散らばってるケーブルを整理するのに使えます。
NWは配線が命なので、これが分かりにくくなると、ケーブル追加や抜線、LAN工事などで非常に苦労することがあります。
なので極力きれいにまとめるために、ケーブル固定具は常備しましょう。かさばらなくて、使いまわしがしやすいねじりっこがおすすめ。
11.マスキングテープ
各種ケーブルやNW機器にメモを張り付けるとき使いまくるテープです。
付箋だとすぐ剥がれちゃうけど、ガムテープだと剥がすときに跡がついちゃう…しかしマスキングテープはそんな心配はご無用です!
最近はデザインがかわいいテープとかもでてますね。仕事ではつかえないけど←
12.各種ドライバー、六角レンチ
現地で設置する際はもちろん、機器内の部品を取り出したりつけたりなどでも使うことがあるので、ドライバーは確保しておきましょう。
たまに六角レンチじゃなきゃ開かないものもあるので、こちらも併せて準備したいところ。
13.電源タップ
機械は電源が入らないと動きません。その命となる電源コンセントが足らないことが多いことこの上ない!
ということで、電源タップも準備したいですね。数を増やす目的のものだけじゃなく、長さを稼ぐときにも使えますよ!
エレコム 2015-07-24
14.HUB
ネットワーク機器を複数繋げる際に必要となるHUB。
急きょ必要になるシーンもあったので、小さいものを用意しておくと安心です。
最近はものすごーく小さくて、しかもお手頃なものが出てるので、なおさら買っておきたいですね!
バッファロー 2014-12-26
15.小物入れ
最後はこれ!
今までご紹介してきたものは、結構小さいものがあるので鞄の中に直接入れるとゴチャゴチャします。
なので、エンジニアグッズ入れとして小物入れも一つあると便利ですよ!
エンジニア必須・お役立ちツール ~アプリ編~
道具だけでもかなりの量になりましたねー!
ここからは、PCに入れて使うアプリをご紹介していきまーす!
※OSはWindows想定です。
16.Tera Team(ターミナルソフト)
これがないと死ぬ、っつーかエンジニアになれない。
というくらい超絶大事なアプリですね。
ターミナルソフトであればいいので、他にも選択肢はあります。
こちらの記事に詳しく書かれてますね!▼
一番有名で誰もが使ってるのがTera Teamではないでしょうか。使いこなせるとマクロで自動情報収集とかもできます。
ダウンロードはこちらから▼
17.WireShark(パケット解析)
ネットワークといえばパケット。パケットといえばWireShark。それくらい重要なアプリです。
ネットワーク上に流れてるパケットを一つずつ確認・解析できます。
TCPの基礎知識がないと使いこなせないけど、ぼくは逆にWireSharkを使うようになってからネットワークの知識が深まりました。
パケットの採取方法は対象機器によって異なるので、各自チェックしてね!
ダウンロードはこちらから▼
導入の仕方や基本的な使い方はこちらの記事で解説してます▼
18.Winmerge(差分チェック)
複数のテキストファイルやフォルダなどの差分チェック(業界用語でdiff、ディフと言います)を行うためのアプリです。
これはインフラだけじゃなくプログラマーやWebデザイナーなど、テキストファイルの変更作業を行う人には必須です。
比較したいファイルの差分を正確に、素早く、わかりやすく教えてくれるもので、必須ですね。もはや神様みたいなものです(笑)
差分チェックアプリとしては色々ありますが、Winmergeはフォルダの差分チェックできるとこなどが優秀ですね!
使い勝手や機能は人の好みに左右されるので、自分に合ったものを探しましょう。
ダウンロードはこちらから▼
19.UnEditer(テキストエディタ)
文章を書く、という作業を効率よく行うためのアプリです。
ちょっとしたメモや議事録、configなどのファイルを全てメモ帳で編集するのは非常に使い勝手が悪いです。
検索や置換機能。全角や半角スペースの判断。一行あたりの文字数を揃えたり、複数のテキストファイルを同時に編集などなど、日常的に使う機能はたくさんあります。
文字を書くという作業は仕事の大部分を担うので、効率よく行うために、是非テキストエディタを使いましょう!
ぼくが普段使ってるのはUnEditorです。タブ機能で複数テキストファイルを同時に編集しつつ、Winmergeのような差分チェックも可能です。
ほかにはサクラエディタ、TeraPadなどが有名かなぁ。有料だと秀丸エディタなんかは聞いたことある人も多いんじゃないでしょうか。
これも、良く使う機能や人の好みによって様々なので、色々使って自分にあったものを探すのがいいですね。
ダウンロードはこちらから▼
20.3CDeamon(FTPサーバ等)
たったひとつ、このアプリを入れておくだけであら不思議!
TFTPサーバ、FTPサーバ、Syslogサーバ、TFTPクライアントの4つの機能を兼ね備えられる優れものです。
サーバやネットワーク機器からPCにファイルをダウンロードしたり、逆にアップロードしたりする際にFTPは良く使うので、必須アプリですね。
使ってる人も多いんじゃないでしょうか。
ダウンロードはこちらから▼
21.UsoNtpd(NTPサーバ)
PCをNTPサーバにできるアプリです。
社内でサーバやネットワーク機器のNTP機能検証を行う際に、わざわざサーバを容易しなくても自分のPCをサクっとNTPにすることで、検証がとっても楽になります。
使うときはすでに動いてるNTP機能をサービスから止めてね!
基本的にはシェアウェア(有料)ですが、試用で利用することを前提に無料で使えます。
※試用をクリックすれば無料で使える!
ダウンロードはこちらから▼
22.ExPing(拡張ping)
ネットワーク疎通確認で必ず使う超初歩コマンド、それがpingです。
そのpingを、複数の端末に対して同時に、そして定期的に実行できるアプリですね。
ちなみにtracerouteもできるので、検証だけでなく障害対応などでも有効。実行結果をcsvに吐き出すこともできますし。
という感じで多機能なのに、使い方はすごくシンプルで迷うことはありません。是非入れておきましょう。
ダウンロードはこちらから▼
23.WinShot(画像保存効率化)
効率良くスクリーンショットを取るためのアプリです。
キーを一回押すだけで所定のフォルダにバンバンスクリーンショットを保存してくれます。
普通はキー押す→クリップボードに保存される→ペイントを開く→貼り付ける→保存する、という手順になるので、どれだけ楽になるか分かりますよね。
また、Activeになってるウィンドウだけだったり、自分で指定した範囲のみを撮る事もできます。
ログ採取だったりマニュアル作成だったりで画像保存はしょっちゅう行うので、必須アプリですね。
ダウンロードはこちらから▼
最後に
ということで、ざっとご紹介してみました。
もちろん現場によって必要な道具やアプリは変わりますが、参考になれば嬉しいです。
他にも見つけたら追記していきますねー!
今日はここまでっ