「大人になれば分かる」って都合の良い逃げ口上じゃない?
今日、こんなツイートを見つけました。
教師と偏見ばかりする大人読めや。 pic.twitter.com/xU2lf3em73
— けーな✡にゃんこじる (@kenamiamero) 2016年4月5日
髪を染めたり、ピアスをしたりすることが、なぜいけないことなのか。「校則で決まっている」「学校にふさわしくない」「体を傷つける」など、教員は様々な理屈を並べ立てる。しかし、それは「あるべき生徒像」という教員の私的な好みや趣味を、子供たちに押しつけているだけではないだろうか。
これを見て思ったんですが、大人って、理由無く子供に何かしらの制限を掛けたりすることが多々あります。さっきの例とはちょっとことなりますが、よく「子供だからわからないんだ」「大人になれば分かるんだ」と理由になってない理由を押しつける人がいます。ぼくはこれが本当に嫌いです。
「大人になれば分かる」なんてことは、そうそうない
幼少期に親戚とご飯を食べてるときに、好き嫌いが多くておかずを残したことがあった。「好き嫌いせず食べなさい」と怒られた。でもその怒った人も残してた。なんで俺はダメで相手はいいのか聞いたら「大人だからいいの!」って言われた。「?????」だった。
— Yuuki@Galliver_Dr (@karezi) 2016年4月5日
「大人になればわかる」って説明放棄した大人の逃げ口上だよな。二十歳越えて社会に出て分かったけど、大人にならなきゃ分からないことなんて、そんなに多くない。
— Yuuki@Galliver_Dr (@karezi) 2016年4月5日
ぼくは幼少期「なんでなんで」人間だったので、気になることはすぐ人に聞いてました。聞きまくりました。でも、結局理由が分からなかった問いがたくさんありました。
そんな時は決まって、「大人になれば分かる」「まだYuukiには早いかな」なーんて答えが返ってくるんです。
そして実際に20歳を超えて、社会に出て働きだしてみると、「ん…?あのころの疑問って大人にならなくても分かったんじゃない…?」とか、「これ子供に正直に話したら自分が悪い大人だと思われるからじゃない…?」ってことが多かったんです。
説得力の無い大人の回答
例えば、よくあるやつだと「学校の勉強って意味あるの?」とか。これって正解のある問題ではないけど、「大人に立ったら役に立つ。しとかないと後悔する」みたいな答えって多いと思います。
で、子供ながらに聞く訳ですよ。「じゃ、実際お父さんお母さんは学校で勉強したこと使った?脳が柔らかくなるとかいうけど実感した?勉強したおかげで進路の選択し増えた?ねぇねぇ??」みたいになるわけですよ。そして大人たちは答えられないわけですよ。
それじゃーダメでしょ。説得力ないでしょ。せめて教師だったらもっとまともな回答や、自分の意見を取り入れた回答をしなきゃ子供だって納得しない。
大人になったらわかる?違うよ。子供に分かるように説明できてないだけだよ。
世の大人たちは伝える力を磨くべき
「大人になればわかる」は逃げ口上でしかありません。説明を放棄してるんです。少なくとも子供を相手にする職業や、自分の子供に真剣に向き合いたい親御さんは「伝える力」を磨くべきです。そして、分からないなら「分からない」と正直に言ったほうがいいです。
分からないなりに自分はこう考えてるんだよ、とか説明したほうが子供はよっぽど理解してくれるし、自分で考えようとする力もつきます。
子供から逃げずに、真っ直ぐ向き合える大人になりたいものですね。
今日はここまでっ。