空手で黒帯をとっても護身術に使うのは困難です
先日、こんな記事を見つけました。
要約すると、護身術講座で習うような技術では太刀打ちできない!やるなら再起不能になるまで叩きのめせ!です。
これには大いに賛同します。というのも、自分が空手を6年やって黒帯をとっても、「護身術としてはまず使えないな」と考えていたからです。その辺についてちょっと語ってみようと思います。
打撃で撃退はほぼ不可能
引用記事ではそもそも拳銃とか持たれた想定が出来てない、という話もありますが、まぁ日本国内ではそうそう起きないでしょう。なので、素手や棒状の武器、ナイフなんか持った相手を想定するとします。
そして相手は男、自分は女だと仮定します。
当然力では勝てないですよね。なので、空手やボクシングなんかの打撃系で撃退することは困難です。
「いやいや、空手家なら全力で金的を蹴ればいいんじゃない?」って思っていた時期がぼくにもありました。
やるとしたら前蹴りになりますが、この技ってすごい見えやすいし正面からの攻撃だから結構防がれやすいんですよね。かなり冷静に相手のスキをつかないと無理です。
カンフー少女あたりならできるみたいだけど!
「ボクサーならアゴにフック決めて余裕っしょ!」って思っていた時期もありました。が、そもそも顔面にパンチを当てるって並みの技術じゃないし、体重差があればアゴを揺らすなんてまず出来ない。
よって、打撃での撃退はほぼ不可能ですね
柔術でも撃退は難しい
空手は主に打撃系を主としますが、あくまで素手素足を武器にする"武道"なので、柔術系もあります(流派により異なりますが)
ぼくが習ってた空手は少林寺拳法からの派生だったので、相手に腕などをつかまれたときの護身術も習いました。基礎中の基礎だと、小手抜なんかが上げられますね。
そのほかにも腕抜き、押抜き等、掴まれた箇所によって様々な抜き技や固め技があります。
が、これらを実践で使うのも非常に難しいです。
柔術なので自分より大きな人にも使えると思いがちですが、現実はそう甘くなく、力に差がありすぎると技をかけることすらできません。
しかも相手に掴まれた瞬間に対応しなければいけないので、よほど修羅場を経験し冷静でないと難しいですね。
技の習得自体は楽しく結構真剣に学びましたが、「うーん…これ現実じゃ使えんな…」というのが正直な思いです。
護身するなら徹底的に!
引用記事にも書いてありますが、護身をするなら徹底的にやることが大事です。ルッテン護身術なるものがあり、以下の特徴があるそうです。
・技が荒々しく加減を知らない。・周りにある椅子など凶器を振り回す・技術で制するのではなく、動けなくなるまで叩きのめす。・護身術なのに先制攻撃がある。
動けなくなるまで叩きのめすってのは重要ですね。護身するなら遠慮は入りません。自分のみを第一に考えましょう。先制攻撃はどうかと思うけど(笑)
ちなみに空手は素手の武道なので、本来は目潰し、喉突き、背面攻撃などなど危険な技もたくさんあります。捕まえられたけど手は空いてる。顔面スキだらけ、でもアゴを揺らすほどの力が無い。こんなときは遠慮なく目潰しする、くらいじゃないと身は守れないかもしれませんね。
護身術を習うことで心の余裕はできる
そんなわけで、空手を護身術に使うことは難しいです。が、習うことで心の余裕はできます。何にも知らないより、少しでも対処法を経験したり知識があれば、いざというときの動き出しは早いでしょう。
逃げるなり、叩きのめすなり、どちらにせよ行動が早いに越したことはないですからね。ので、夜道が怖い全国の女子は少しでも護身術をかじっておくと怖くなくなるかも…?
今日はここまでっ。