【動画付きレビュー有】EAD10はドラマーが最高にハッピーになれる機材だった!
お手軽に高音質で録音したいなぁ…。
ドラマーのあなたならきっと共感してくれますよね。ね!
ドラムの録音って、最高品質にするなら楽器それぞれにマイク付けた上に位相とかも気にしなきゃいけないイバラの道…。
そこまでしなくても手軽に録りたい!という人向けの商品は、もちろん販売されてます。
iPhoneに取り付けるマイク(ZoomのiQ7)とか、ぼくが普段使ってるHDR-MV1とか。
けどやっぱマイク1本じゃ音のバランスが悪かったり調整できなかったり、色々な問題にぶつかるのです。
練習を振り返るくらいならいいけど、例えば叩いてみた動画を撮ったり、ライブを撮ったりするときはもっと良い音にしたい…。
そんな悩めるドラマーをハッピーにしてくれる商品がありました。
YAMAHAが出している『EAD10』です。
価格は約5万と高額ながらも、マイク1つで撮れる音質としては間違いなく最高峰な一品!!
更には様々なエフェクトをかけて音を変えたり、トリガーなんかも付けられる優れもの!
完全に惚れちゃいました。YAMAHA最高かよ。
ということでEAD10の紹介をするぞー!
まずはとっとと動画で紹介
とにかく気になるのは音ですよね!細かい説明な抜きにして、こちらの動画をご覧ください!
HDR-MV1との比較を交えながら撮った動画です。※使い方とかも含めて後日ちゃんとした動画にまとめます!しばしお待ちを!
【#EAD10 簡易レビュー!】
— Yuuki@12月29日 渋谷ギルティ (@karezi) 2017年12月26日
よく使うオーディオカメラ『HDR-MV1』との比較を交えながら、EAD10を使って数種類のエフェクトで叩いて撮ってきたので動画にまとめました!
まじで音が良いしエフェクト色々あるし最高。
これで録れば叩いてみた動画もかなり高品質になる。
あとは技術を追いつかせよう← pic.twitter.com/w0jqPPgQEp
どうですか。良くないですか。音量も音の定位も最高じゃないですか?!
バスドラのフープにマイク1つ付けるだけでこれ。衝撃的です。
無料CD音源のレコーディングとかならこれでも十分ではないでしょうか。ミックスしたんかよってくらいの音質です。
ちなみにライブでも使ってみました!
【EAD10 ライブ動画バージョン】#EAD10 をライブで使うと、どんな音になるか試してきました!
— Yuuki@12月29日 渋谷ギルティ (@karezi) 2017年12月31日
前回同様、HDR-MV1との比較!
ライブでもドラムの音しっかり拾って良い音鳴らしてくれるー!
イヤモニとしては微妙かも。キックだけ音を大きくとかができないんで!ミキサーがなければ代わりに使用は◎ pic.twitter.com/rJVHlgKlm0
他の楽器の音が周りでなってても、しっかりドラムの音拾ってくれる!いいねーほんと!
EAD10とは
では詳しくご紹介していきましょう。
販売メーカーはYAMAHAです。
EADは「エレクトロニックアコースティックドラムモジュール」の略。
生ドラムを電気的に扱っちゃおうぜ、的なイメージで命名したのかな!
セットアップしてみる
EAD10のセットアップは、バズドラムのフープにマイクを付けて、それをコントローラーと繋げるだけで完了です。
コントローラーはホルダーがついていて、シンバルスタンドやアタッチメントで固定可能。ぼくはアタッチメントでハイハットの下に置きました。
ケーブルの取り回しがあるので、一瞬で終わる…というほどではありませんが、マイクを複数立てるのに比べたら簡単ですね。
ノイズ対策として、バンドでしっかりケーブルを固定します。
設置が終わったら電源投入!まずは音量バランスを調整するために自動調整モードに移って、ドラムセット全体を叩きます。
手動でもできるけど、最初は自動設定で十分かな。
あとは好きなエフェクトをプリセットから選んで、MASTERのフェーダーを上げれば完了!
エフェクターをいじってみる
EAD10には最初から50個のエフェクトが準備されてます。動画にもちょっと上げてますが、ArenaとかCompresserとか。
変更方法はSEANEのつまみをいじるか、+-を押すだけ。ちょー簡単。
シンセドラムっぽい音からヴィンテージ系もあったりして、これイジってるだけですげー遊べる。
もちろん、自分でReverbやエフェクトのかかり具合を変えて保存しておくこともできます。
録音してみる
録音はEAD10の内臓メモリか、USBに保存することが可能です。
違いは以下の通り。
・内蔵メモリ
連続録音時間は1:30まで
保存できる数は1つまで
・USBメモリ
連続録音時間は30分まで
保存できる数はUSBの容量が許す限り
練習で音を取りながらすぐ確認する分には内臓メモリでいいですが、レコーディングや動画撮影なんかをやる場合はUSBメモリは必須ですね。
iOSと連携して撮影可能!
これは実際に試せてはないんですが、EAD10とiOS機器を接続して専用の無料アプリを使うと、EAD10の音質で動画撮影が可能です!
連続撮影可能時間は1:30なので、ちょっとした練習や短めの動画撮影に使えますね。
アプリで簡易的なミックスや編集、SNSへのアップロードまで完結できるので、かなり便利。
EAD10とiOS機器を繋げる為のケーブル等は無いので、別途購入する必要があります(後述します)
曲を聴きながら練習可能、しかもクリック自動検出!
また、撮影ではないんですが、iOSに入ってる曲をバックグラウンドに流しながら練習することも可能です。
それだけじゃなく、なんと曲のテンポ(bpm)を自動で検出してクリックを付けることもできちゃいます!
ぼくが叩いてみた動画を撮る時って、自分で曲+クリックの音源を作ったうえでやってたんですけど、その手間も省けるみたい…。
練習環境としては申し分ない機能がつきまくってますね。
PAにLRアウトで渡したり、同期やクリックのインプットも可能
EAD10はLR出力も可能なので、例えばライブハウスでPA(音響さん)にこれを渡して「外音はこれ流してください」って言えば、シンセドラムを実際にライブで鳴らすことが可能になります。
従来でもトリガーというシステムを使えばいけましたが、それを超簡易的にしてるのがこれ。
もちろん別売りのトリガーと組み合わせることもできるので、ライブハウスで他のバンドと差別化を図ることが出来るのだ…!
また、同時にインプット端子もついてます。
MTRやPCからクリック+同期のインプットも可能なので、同期バンドをやってる人でもライブで使うことができちゃいます。
EAD10のメリット
基本的な機能については先ほど書いた通りです。
ここからは実際に使ってみて感じたメリット、デメリットについて触れてきます。
まずはメリットから!
簡単セッティングで最高の音質
何よりもこれ。とにかくこれ。
通常であればマイク8~9本くらい使って、位相なんかを気にしながらマイキングしなきゃ出せないような音質を、マイク1つとコントローラーだけで再現できる。半端ない。
もちろんマイク1つなので、各楽器毎にトラック分けて録音…みたいなのは出来ません。
けどマイク1つで録れる音としては、他の商品の追随は許さないです。
音質に悩んでるドラマーって多いんですよ、ほんとに。それを解決できるというのは、もうテンションン上がりっぱなしでやばいです。ハッピーです。
エフェクターがとにかく楽しい
普段は打ち込みや電子ドラムでしか出せないような音を、生ドラムで出せる。
これはもうやってみればわかるんですが、超絶楽しいんですよ!!!
ぼくもこれ初めて使った日、前半でレビューの動画とか取って、後半は曲の練習しようって思ってたんですが…練習を忘れEAD10をいじり倒してしまいました(汗
楽しいってドラマーにとってはめちゃくちゃ大事です。まぁ他のパートもだけど、地味な練習が多いからね。練習のモチベーションが上がるってだけでも大きなメリットです。
練習のための機能が充実してる
高音質で音の返しが聴けるってだけでもかなり練習は身に入りやすくなります。
それだけじゃなく、さくっと録音できたりクリック鳴らす機能はもちろん、曲を鳴らしながら自動でクリック付けてくれるとか、どんだけ優しいんだよって話。
動画もiOS持ってたらさくっと撮って確認できるし、ほんとドラマー目線で作られてるなって実感します。
EAD10のデメリット
さてさて、ここまで褒めまくりですが、当然「微妙だな」って感じてるところもあります。
ここからはデメリットをまとめるぞ!
録音時間が短い
スペックの調査をしてたとき、一番に気になったのがこれ。
内臓メモリで1:30しかできないのはまだわかるけど、USBメモリでも30分しか連続で撮れないのは物足りない。
『1ファイル30分までで、そのあとは分割されて自動で録音される』というわけでもなく、ほんとに30分で録音が終わっちゃいます。
スタジオでの練習とかライブとか、30分以上連続で録っておいて後で確認したり編集したいってことはよくあるので、大きなデメリットですね。
ファームウェアのバージョンアップとかで改善されたらうれしいなぁ…
別途で買いたい備品が多い
これは利用シーンにもよるんですが、例えばiOSをEAD10に繋げるときや、EAD10のコントローラーをスタンドにつけるときなど、「これも必要だったかー!」みたいなものが結構あります。
それぞれのシーンと必要な機材はこの後まとめておきますので、ご自身で使うときのことを想定して事前に買っておくことをオススメします!
上達した気になってしまう
これは心構えの問題なのでデメリットというほどではありませんが…叩いた時の音がめちゃくちゃ良いので、うまくなったような気がしてしまいます。
けど、やっぱ生音でいい音が出てないと上手くはなってないので、あまりエフェクトのかからないプリセットを使ったり、EAD10を使わない練習もしっかり行う必要がありますね。
一緒に買っておくといい備品
ではでは、デメリットに記載した通り、買っておいたほうがいい備品をまとめます。
先に言うと、スタンドアタッチメントとケースは必須ですね。
ケーブル類はiOSで録画する場合は必要といった感じです。
スタンドアタッチメント
ハイハットシンバルのスタンドにEAD10を取り付けるためのアタッチメント。
他の機材の邪魔にならずセットできるのはハイハットの下だと思ってるので、お勧めです。(ハイハットの左にシンバルスタンド置いて刺してもいいけど、かなり邪魔…)
ケース
EAD10は専用のケースがないので、いろいろ調べて一番よさそうなのを購入。
実際に入れてみると、確かに便利!EAD10の付属品一式と、後述するiPadスタンドも入って満足。
先ほど紹介したスタンドアタッチメントも、この大きさらなら外側のポケットに余裕をもって入れられます。
ライトニングケーブル
ここからは、iOSをEAD10につなげる場合に必要なケーブル類です。まずはアプリを使って録音するのに必要な機材から。
当然ライトニングケーブルは必須。撮る場所を選べるようにケーブル長は余裕を持った方がいいかな。
USBカメラ変換アダプタ+USBケーブル ABタイプ
Apple Computer
残念ながらEAD10はUSBのタイプBしか刺せません(普段使ってるのはタイプA)
そのため、下記のようにUSBケーブルABタイプと、USBカメラアダプタを使う必要があります。(図のエレクトーンがEAD10だと思ってください)
AUX変換ケーブル
次に、オーディオ機器をEAD10につないで曲を流したりするのに必要なケーブルです。
使ってる機器のイヤホンジャックの有無に合わせてどちらかを使ってください。
・イヤホンジャックがないiOS機器:ライトニング-AUX変換
・イヤホンジャックがあるつけ機器:AUXオスオスケーブル
iPad用スタンド
iPadを撮影でつかうとき自在に設置できるよう、マイクスタンド等につけられる専用のスタンドがあると便利です。
EAD10、ドラマーは買いだ!
最高の音質を手に入れつつ、練習環境が便利になって、ライブでトリガーしたりもできる凄まじいパフォーマンスを誇るEAD10。
高いけど、買う価値は大いにあります。
気になる方は楽器屋で試してみてください。ほんとに驚くので!
今日はここまでっ